
2026年7月22日 平山久仁子(Almama編集長)
第3回アルツハイマーの改善リコード法

認知機能を回復する
アルツハイマー病の改善には、シナプスの形成・維持をしのぐ速さで進むシナプスの破壊に対応する必要がある。そのためには、まず、罹患しているアルツハイマー病のパターンを特定するための検査が不可欠になる。
認知機能低下の症状がある場合でも、あるいはまだ症状が出ていない場合でも、血液科学検査で数値を確認することがスタートとなる。
脳には回復機能があり、たとえすべての数値が理想的な数値でなくとも、適正な数値に回復することで脳はちゃんと機能する。
そのためには、できるだけ早い段階で認知機能低下のリスクを招くシナプスの破壊と、シナプス保存のバランスを修正するためのとりうるすべての対応をすべjきである。
認知機能の低下をもたらす36個の屋根の「穴」は、修復できる数が多いほど、認知機能の低下を修復させ、回復するの可能性が高まる。
できれば45歳以上になったら、健康診断を受けるような感覚で「精密認知機能検査(コグノコスピー)」(日本では自由診療)を受けることが推奨されています。認知機能低下の根本原因(炎症、代謝異常、毒素など)を特定すること、約150項目以上の血液検査、MRIやPETなどの画像検査、遺伝子検査(アポリポ蛋白E4など)の実施が、潜在要因とリスク因子を把握することにつながります。
アルツハイマー病の後期には、ニューロンおよびシナプスの大量喪失が起こり、必ずしも回復すとは限らない。そのため、早期の取り組みは重要です。軽度認知障害(MCI)のシナプスの喪失から認知機能の低下の原因特定まで、早ければ早いほど発症を避ける可能性も高まります。
しかし、アルツハイマー病の進行は長期的で、回復のチャンスも比較的長く続きます。無症状期から、主観的認知機能障害の時期はそれぞれ約10年くらいと言われます。
リスクも改善は、まず詳細な検査から
一般的な認知症の検査では、脳のMRI CBC(完全血球数)、生化学検査、甲状腺、B12の血液検査が行われるますが、改善を効果的に促すためには、さらに遺伝的特徴ーAPOEの状態、炎症、感染症ー単純ヘルペスウイルスI型、ポレリア(ライム病)、ジンジバリス菌(口腔細菌)、各種真菌など、ホモシスティン値(アミノ酸)、空腹時のインスチン値、ホルモン状態、毒物被曝(水銀・マイコトキシン)、免疫システム、マイクロバイオーム(微生物叢)血液脳関門、BIM(肥満指数)、糖尿病前症、脳容積測定が必要となります。
リコード法の重要なポイント
検査の結果、数値が悪いと落胆するのが人情ですが(医師からも希望が持てない説明を受ける方も、少なくないのが現状かもしれません)、覚えていてほしいことは、脳には回復可能であり、「すべての数値を理想的な数値にしなくても、最適な数値に近づければ、脳はちゃんと機能する可能性があるということ」であると、アルツハイマー病などの神経変性疾患の世界的権威デール・プレデセン教授は話します。
リコード法では見つかった異常を、単に「正常の戻す」ことを目指すのではなく、「最適」な数値を保つことにポイントが置かれています。
認知機能の低下をもたらす36個の屋根の「穴」をできる限りを補修する。全ての修復を目標にして、落胆する必要はないのです。
たとえば、炎症が進行中なら、単に炎症を抑えて、その根底の原因を除去する。
そのため、リコード法の治療は、個人に合わせて設計されなけれななりません。万人向けのアプローチはありません。
「穴」がいくつか修復されれば、生活改善は大きく進めます。これまで通りの暮らしを取り戻すことも、夢ではありません。
ただ、この治療法は、処方薬をもらって、一粒の薬を飲み患者は傍観していればいいというものではありません。
それぞれの修復に向けて設計されたリコード法のプログラムは、いくつかの段階に分かれています。そのプログラムを確実に実行していくことが必要です。
シナプス破壊から、維持・保存へと変わる転換点への到達を目指して、認知機能低下の複雑な過程に最適に対処していかなければならないからです。
「リコード法のプログラムが完璧で、患者がそのプログラムを守り、経過観察の中で継続的にプログラムを再規制化していれば、誰もアルツハイマー病で死に至ることはない」とデール・プレデセン教授は語ります。
最も簡単なステップから始めること、その時々に有効な対処に取り組むことは、進行性の認知症アルツハイマー病に屈するよりはマシだと考えて、取り組んでほしいと切望しています。そうして、誰もがアルツハイマー病で死に至ることがない世界の実現を願っています。
アルツハイマー病の予防
アルツハイマー病は、こっそり忍寄ってくる死神のような性質を持つ疾患です。数年間にわたり小さな失敗ー物忘れなどーを繰り返した結果、気づいた時にはすでに進行しています。
そのため、45歳以上から定期的に”アルツハイマー病予測”診断を受ければ、初期のうちに対応できる最良のチャンスをつかむめ、最良の予防法の実施になると指摘しています。
発症前、あるいは主観的な認知機能障害に期間は、一般的に10〜20年続く可能性があり、家族の病歴、遺伝(ApoE4など)、生化学的リスク(前糖尿病など)をしれば、より効果的な予防につなげることができると、”アルツハイマー病予測”診断を啓蒙しています。
第1回 見えてきてアルツハイマーの終焉
第2回 脳が記憶をやめる?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━💡 医療・ヘルスケア企業、シニアビジネスの担当者様へAlmamaでは、本記事のような「確かな科学的根拠(エビデンス)」と「当事者目線の読みやすさ」を両立した高品質な記事制作・医師監修をご提供しています。「自社製品の魅力を正しく伝えたい」「オウンドメディアの専門性を高めたい」といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。貴社のターゲットに届く、最適なコンテンツ設計をワンストップでお手伝いします。
お仕事のご依頼・お問い合わせは、お問い合わせフォーム→よりお気軽にご連絡ください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お仕事のご依頼・お問い合わせは、こちらお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。→